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放射線科

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紹介

コドモックルの放射線科では、放射線部として主にX線を使った画像診断と悪性腫瘍に対する放射線治療を行っています。

画像診断

医師から「レントゲンを撮りましょう」と言われるX線単純写真や体の断面を撮影するCT検査はなじみがあると思います。このほかにも体に微量の放射線を発生させる薬を注射して、その集まった部位を撮影する核医学検査(RI検査)や大きな「電磁石」の中に入って体のあらゆる断面を撮影するMRI検査などがあります。このほか特殊な検査として、骨の丈夫さを測る骨密度、消化管や尿路を動画で見るX線透視、心臓や血管に造影剤を入れて動画撮影する血管造影検査などがあります。

 

こうした検査は神経内科、脳神経外科、整形外科、小児外科、循環器内科などそれぞれの診療科医師のオーダーで行われ、専門的に結果を判断しています。ところが検査機器が複雑高度化してくると画像も複雑になり、専門領域以外の細かい判読が難しくなってきます。そこで画像診断を専門とする放射線科医がCTやMRIなどの複雑な画像をみて診断することが必要になります。これを読影(どくえい)と呼びます。残念なことにコドモックルに常勤の放射線科医はおりませんが、非常勤放射線診断医に毎月読影をお願いしています。

 

子どもは撮影のときじっとしていられなかったり、狭いCTやMRI機器の中に入るのを怖がったりして大人のようにスムースに検査ができないこともあります。当院の放射線技師8名全員、少しでも子どもの不安を和らげてスムースに撮影ができるよう心掛けて工夫しています。

放射線治療

放射線治療は悪性腫瘍に放射線を照射して腫瘍(がん)細胞を破壊する治療です。正常の部分への放射線被ばくを極力抑えなければなりませんので、腫瘍の場所、照射する放射線量などを綿密に計画する必要があります。コドモックルでは血液内科、脳神経外科、小児外科などの腫瘍を診療する専門科が大学病院放射線治療医の協力の下で診療用高エネルギー放射線発生装置(リニアック)を用いて治療を行っています。計画通りに照射するため治療時には長時間じっとしていなければなりませんので、麻酔科が子どもに合った麻酔をかけて管理しています。

 

(文責 放射線部長 髙室基樹)