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小児心臓血管外科

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心臓血管外科について

当科では外科治療に際しての基本的な考え方として、次の5点を常に心がけ、安全・安心を第一に良質の医療を提供するよう努力しています。

  1. 現在の医学の限界を十分に考慮する。

  2. どのような治療が最も有効であるかを長期的な展望に立って考える。

  3. 自分の技量、技術に合った治療計画を立てる。

  4. 安全性の高い手術を行う。

  5. 退院後もきめ細かな患者対応を行う。

当科は麻酔科や循環器科など関係各科との綿密な連携のもとに、先天的な心臓疾患で手術が必要と判断されたお子さんの治療に当たっています。それぞれのお子さんで病気の複雑さや全身状態が千差万別ですので、各病態に応じた手術時期と手術方法があります。そのため定期手術だけでなく、必要があればいつでもお子さんの病状に関するカンファランスを行い適切な治療方針を検討します。結果として、お勧めできる治療選択肢がひとつとは限らない場合や、生命に直結する合併症の危険をはらむ場合もありますので、ご家族へ十分なご説明をさせていただいた上でご同意をいただき手術に臨みます。

 

実際の手術には、人工心肺を使用する開心術と非開心術があります。開心術として多い手術は、心房中隔欠損と心室中隔欠損閉鎖術です。現在、どちらも安全な手術となってきていますので、積極的に小切開および無輸血での手術を行っています。また、ファロー四徴症や単心室症などの複雑なチアノーゼ性心臓疾患では、それぞれの病態に応じて一期的根治術あるいは姑息手術をはさむ二期的根治術を適切に選択、良好な成績を上げつつあります。

 

非開心術では動脈管閉鎖術や根治術の前段階手術としての肺動脈絞扼術、シャント手術などの血管手術があります。いずれも病状の多様性があり、治療に難しさを伴います。さらに、最重症疾患である左心低形成症候群およびその類似疾患に対しては、両側肺動脈絞扼術を初回基本術式としてリスクの分散を図り、さらなる成績向上を目指しています。

 

また最近は産科と協力して母胎内診断にもとづく計画的な母胎搬送,帝王切開を行って、より早期に適切な治療を行い、よりよい結果につなげるよう当施設の特徴を生かした方向へと進んでいます。