総合診療科について
内科系専門診療科が担う専門的分野とは異なる視点とスタンスで、複数の専門領域にまたがるお子様の医学的な問題点を整理し、各科診療科と連携しながら診療を行っています。主に医療的なケアを必要とする児に最適な医療を提供できる診療を目標に、感染症診療をはじめとする幅広い診療をしています。
診療体制
外来
当センターの小児科は日本小児科学会の小児科専門医研修施設に認定されています。
現在、当センターの小児科(総合診療科)外来は連日午前・午後診療を行っており、診察医は曜日によって変わりますが、上記学会で認定された小児科専門医が診察を担当しています(外来担当表参照)。
当センターには小児のあらゆる病気に対応できるように多くの専門科外来が設置されていますが、初診の患者様で紹介元から専門科外来が指定されていない場合や現在の病気がどの専門科外来に該当するのかわからない場合、あるいはいくつかの専門科にまたがっていると考えられるような病気の場合は、まず総合科外来の受診をお勧めしています。総合科外来で診察の上、適切な専門科外来を判断いたします。
また、専門科外来を定期的に受診されている患者様が、ふだん専門科外来で診療を受けている病態とは関連のない症状のために受診を希望される場合には、原則的には総合科外来を受診していただいています。ただし、今回の症状が基礎疾患に悪影響を及ぼすような場合には総合科外来受診後に専門科外来を受診するようお勧めする場合もございますので、ご了解ください。
病棟
紹介入院対応・感染症診療・在宅移行支援などを様々な診療科・部門・職種と連携しておこなう院内のホスピタリスト(総合内科医)とし5名の医師(日本小児科学会専門医・指導医+感染症専門医1名、日本小児科学会専門医4名)が小児集中治療科(PICU)と協力してチーム医療を行っています。
総合診療科の特色
医療的ケアが必要なお子様が将来的に在宅診療や成人診療に移行できるための支援をしています。また、これらのお子様が各専門診療科や地域と連携し地域で適切な治療を受けられるよう、橋渡し的な役割を担っています。
診療実績(入院)
2022年の診療実績は入院243名、
呼吸器感染症97件、急性胃腸炎9件、尿路感染症5件、菌血症/敗血症5件、手足口病3件、突発性発疹4件、不明熱5件、蜂窩織炎3件、急性腹膜炎1件、敗血症性ショック1件、化膿性リンパ節炎1件、VPシャント感染症1件、呼吸不全11件、気管支喘息・喘息様気管支炎10件、周期性嘔吐症11件、クローン病3件、リンパ管腫症5件、胃食道逆流症2件、摂食障害2件、骨形成不全症2件、神経疾患関連4件、急性腎不全1件、薬物中毒1件、1型糖尿病ケトアシドーシス1件、川崎病1件 他。
スタッフ紹介
稲澤 奈津子(いなざわ なつこ)
役職:医長、感染制御部
専門分野:小児科、感染症、血液
主な資格:
日本小児科学会 小児科専門医・指導医
日本感染症学会 感染症専門医
日本小児感染症学会 小児感染症認定医
日本血液学会 血液専門医
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
ICD(Infection Control Doctor)
日本集中治療学会PALSプロバイダー星野 陽子(ほしの ようこ)
役職:医員
専門分野:小児科、臨床遺伝医学
主な資格:
日本小児科学会 小児科専門医石原 舞(いしはら まい)
役職:医員
専門分野:小児科
主な資格:
日本小児科学会 小児科専門医甲谷 紘之(かぶとや ひろゆき)
役職:医員
専門分野:小児科、血液
主な資格:
日本小児科学会 小児科専門医石田 綾(いしだ あや)
役職:医員
専門分野:小児科
主な資格:
日本小児科学会 小児科専門医
見学・研修を希望される皆様へ
総合診療科は、現在、子育て中の女性医師や出身大学も様々な医師が働いています。勤務時間を配慮しながら、より良い研修ができるように支援する努力をしています。
総合診療科(総合内科)を見学・希望される医療関係者の方は下記までご連絡ください。
担当者:総合診療科 稲澤奈津子
連絡先:〒006-0041 札幌市手稲区金山1条1丁目240番6
電話:011-691-5696(代表)
FAX:011-691-1000
メール:以下にリンクのメールフォームから総合診療科宛にお願いします。