放射線部は7名の定数配置のもと、常に安全・安心な画像検査や放射線治療を心がけています。また、日々学会や勉強会等に参加することにより放射線技術の向上と被ばく低減に努めています。
一般X線検査
椎体・四肢骨の撮影と胸部・腹部撮影に最適な撮影室を2室設置し、それぞれ特徴ある撮影ができるよう工夫しています。 FPD(フラットパネル型検出器)システムを導入し、従来と比較して少ない被ばくで撮影が可能になり、検査時間も短くなりました。
骨密度・骨塩定量検査
四肢に障害を持つ子どもたちの骨密度や体組成を定期的に測定することによって、病気の予後、治療効果の判定に活用されています。低年齢層の骨密度・体組成の測定データはまだ乏しいため、当センターにおけるデータの蓄積と解析が期待されています。
造影透視検査
令和1年9月にFPDを搭載した装置を更新しており、透視、撮影による被ばくを最小限に抑えながら上部、下部消化管、尿路系等の造影検査を行っています。
CT検査
64列MDCT(マルチディテクターCT)を設置して心臓など動きの速い臓器の検査にも対応しています。また、できる限り被ばく低減になるような条件設定で撮影を行っています。
MRI検査
令和1年10月に装置を更新し、以前より画像が鮮明で検査時間も短くなりました。また、心臓など検査適用部位も多くなり、より診断価値の高い画像を提供できるようになりました。検査中は、不安感をできるだけ軽減するために音楽を聞いたり映像を観たりできます。
核医学検査
体内に投与した放射性医薬品から出る放射線を専用のカメラで撮影して、目的とする臓器や組織の機能情報を画像化します。CTが装置に付帯しているので、CT画像と重ね合わせることにより、より診断精度の高い画像が作成できます。
血管造影検査
心臓カテーテル検査は、血管内に挿入した細い管(カテーテル)に造影剤を注入して血行動態を観察することにより、心臓の機能や血流の状態を評価します。また、特殊なカテーテルを使用して血管の拡張術や障害となっている血管を遮断する塞栓術など血管内治療(IVR)も行っています。
放射線治療
高エネルギーX線(6MV)を使用して、頭部腫瘍や腹部腫瘍などに対して放射線を照射して治療を行います。治療中は、内部の様子をカメラで見ながら安全性には十分配慮して行っています。