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薬剤部

患者さまのお薬を医師の処方せんに基づいて調剤し、最新のコンピュータシステムを使って薬歴管理をしています。すなわち、これまでに処方された薬の種類や量を確認し、迅速で正確な調剤を実施しています。小児の病院なので散薬や水薬が多く、量に応じて錠剤をつぶしたりカプセルをはずして包装(分包)しています。散薬の袋には1包ずつ薬品名を印字して安全に服用していただけるように工夫しています。

センター全体の電子カルテシステムの導入により更に安全で正確、かつ迅速な調剤が可能となりました。

院外処方せん

厚生労働省の医薬分業の趣旨に添って、H19年の新センター開設時には院外処方せん発行率100%を目指し、H16年より院外処方せん発行拡大を推進してきました。院外処方せんにより、「かかりつけ薬局」を決めていただき、調剤薬局の薬剤師から薬物アレルギー・重複投与などのチェック、お薬の効能、使い方の注意などの服薬に関する指導を受けてお薬をもらっていただくことになります。院外処方せんの発行に関しては医師にご相談ください。初めて院外処方せんを受け取られる患者さまは受付に調剤薬局リストがございますのでご相談ください。また、調剤薬局での待ち時間短縮のため無料FAXをご利用ください。

注射薬調剤業務

医師の処方せんに基づいて、患者さまごとに1日分の注射薬を取り揃え、病棟に搬送します。 新センターでは注射薬調剤システムが導入され効率化、省力化を図り、より安全な調剤が可能となります。

製剤業務

患者さまの治療に必要なお薬が市販されていない場合には、倫理委員会の決定に基づき、院内製剤(滅菌製剤を含む)を調製しています。点眼薬、軟膏、水薬や入院患者さまの高カロリー輸液などです。高カロリー輸液は患者さまの状態に合わせたオーダーメイドの処方にも対応しています。

医薬品情報管理

医薬品に関する情報を収集、整理して患者さまを始め、医師・看護師等の院内スタッフにお知らせし、問い合わせに対応しています。また、月1回、お薬に関する情報を載せた『DRUG NEWS』を配信しています。

薬品管理業務

当センターで使用する医薬品の購入・在庫管理・各部署への供給・品質管理をSPD(Supply Processing Distribution)のサポートにより行っています。

病棟業務 (薬剤管理指導業務)

病棟の配置薬の管理を始め、患者さまの入院時、持参されたお薬を確認したり、処方されたお薬の説明等、服薬指導を行っていく予定です。

セーフティーマネージメントへの積極的なかかわり

医療安全は医療政策における最も重要な課題であり、その3本の柱として、医療の質と安全の向上、・事故防止・国民主体の医療の促進が挙げられる。そのなかで、私たち薬剤師は、「抗がん剤のレジメンに基づく調剤」、「注射薬の無菌調製」、「持参薬の取扱方法の整備」、「薬・薬連携に代表される薬局と医療機関との連携」、「院外処方せんのチェック」、「チーム医療の強化」、などを通して役割を担っていくことを目指しております。

薬学生実務実習の受け入れ

H18年度から薬学教育6年制がスタートしました。医療環境の高度化、複雑化に伴う社会的要請に対応し、医療の一翼を担う薬剤師を育てるための制度改革です。従来とは大きく異なり、「人」を対象とする臨床薬学に焦点をあわせた実務教育になっています。5年生時には長期実務実習が行われるのが特徴で、私たち現場の薬剤師もこの教育制度の対応するための研修を始めたところです。薬学生の実務実習を受け入れる体制を整備し、大学、病院間、保険薬局との連携・情報交換を行い対応していきます。

治験(薬の臨床試験)

新しく開発された「くすり」を、たくさんの患者さんが使えるように、効き目や安全性を調べる試験のことを治験(薬の臨床試験)と言います。

新しいくすりができるには

「治験」は以下の手順で行われます

  1. 製薬会社などが新しい「くすりの候補」を開発する

  2. 動物で効き目と安全性を調べる

  3. 健康な方に協力してもらい、からだの中での動きと安全性を調べる

  4. 少人数の患者さんに協力してもらい、効き目や安全性、使い方を確かめる

  5. たくさんの患者さんに使ってもらい、効き目や安全性を確かめたり、長く使った場合の効果を確かめたりする

  6. 結果を国(厚生労働省)に報告して審査してもらう

  7. 審査の結果、良いくすりと認められれば、新しいくすりの誕生となる

治験の役割

現在、すでに多くの「くすり」が使われていますが、まだ良い治療法がない病気もたくさんあります。新しい「くすり」が誕生すれば、将来、同じ病気で困っている人たちが使うことができるようになります。

また、「こども」は大人と体の大きさや違うだけでなく、体の中の働きも同じではありません。そのため、「こども」の「治験」を行って、効き目や安全性や使い方を確かめる必要があります。

「治験」に参加する患者さんの安全や人権

「治験」は国により定められたルールに基づいて行われます。コドモックルでは、このルールに従って「治験審査委員会」を外部へ審議委託し、「治験」の内容・計画・実施について、患者さんの安全や人権に配慮されているかを審査しています。また、「治験」を担当する医師は、保護者の方と患者さんが「治験」の内容を十分に理解できるようにご説明いたしますので、「治験」に参加するかどうかは、保護者の方と患者さんの「自由な意思」で決めることができます。

当センターで平成22年度以降に実施した治験

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疾患名 診療科名
小児てんかん 神経内科