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小児循環器内科

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小児循環器内科とは

小児循環器内科では、赤ちゃんから大人まであらゆる年齢の生まれつきの心臓病(先天性心疾患)と、小児期に発症する心臓病(川崎病心血管後遺症、心筋症、心筋炎、不整脈など)をお持ちの患者さまを診療しています。

診療体制

4名の医師(日本小児循環器学会認定小児循環器専門医3名、小児循環器修練医1名)に小児科後期研修医1名が加わり、心臓血管外科、小児集中治療科などと協同してチーム医療を行っています。

外来診療は(火)(水)(木)で地域医療連携室を通して予約することができます。医療機関からの紹介で緊急性が高いと考えられる場合は随時受け入れます。入院診療は1日2回のチーム回診と週1回の多科合同カンファレンスで治療方針を決めています。定時の心臓カテーテル検査は(月)(金)、心臓血管外科手術は(月)(水)(金)です。

特色

心臓カテーテル治療

北海道唯一の経皮的心房中隔欠損(ASD)閉鎖セットと経皮的動脈管(PDA)閉鎖セットの小児認定施設です。従来手術で閉鎖していたASD、PDAを脚の付け根にある血管からカテーテルを挿入して治療を行います。治療翌日から歩行でき、数日後には退院して登園登校も可能です。この他にも各種先進的なカテーテル治療に積極的に取り組んでいます。

経皮的ASD閉鎖術

経皮的ASD閉鎖術

経皮的PDA閉鎖術

経皮的PDA閉鎖術

心臓MRI

2019年にMRI装置を更新し、従来心臓カテーテル検査でしか測定できなかった血流量や心室容積(心臓の大きさ)を正確に測定することができるようになりました。中学生以上では外来での検査も可能です。

集学的包括ケア

リハビリ小児科、神経内科、総合診療科、新生児内科、遺伝診療科、小児外科、脳神経外科など各科と連携し心臓以外に問題をお持ちのお子さまに適切な時期の適切な治療をコーディネートしています。センターでは在宅支援室が医療的ケアを必要とするお子さまの在宅支援も行っています。

成人となった患者さまへの対応

成人となった先天性心疾患の診療ができる施設は北海道ではまだ少数です。コドモックルでは先天性心疾患診療において一律な年齢の上限は設けておりません。こども病院の性質上対応が難しい領域では、他施設の成人科に診療を依頼することもあります。診療科、施設、地域の枠にとらわれず、個々の患者さまにとって最善の方針を取るよう心がけています。

診療実績・学術業績

2019年の診療実績は入院548件、心エコー3,263件、心臓CT 96件、心臓MRI 110件、心臓カテーテル検査182件(うちカテーテル治療57件)、心臓血管外科手術133件(うち開心術86件)でした。学術業績は原著論文2編、学会発表24件でした。

詳しくは当センター年報をご覧ください。

年報 | 北海道立子ども総合医療・療育センター

小児科医師・医学生の皆さまへ

当院は日本小児科学会小児科専門医修練施設ならびに日本小児循環器学会小児循環器専門医修練施設群・基幹施設に認定されています。小児科後期研修医と小児循環器修練医は専門医の指導監督下に入院患者の診療にあたり、専門医を目指します。小児科において最も侵襲的な検査の一つである心臓カテーテル検査も研修医が担当患者の第一術者として担当します。

 

当科は北海道唯一の経皮的心房中隔欠損(ASD)閉鎖セットと経皮的動脈管(PDA)閉鎖セットの小児認定施設で、全道から症例が集まることで研修医は閉鎖術の経験に加えてカテーテル検査の定型的手技を学ぶ機会に恵まれています。2019年のASD心臓カテーテル検査は44例でうち閉鎖術は17例、PDA閉鎖術は16例でした。

 

2021年1月現在、小児循環器修練医、小児科後期研修医は各1名です。小児循環器修練医は随時採用が可能です。当センターは決してhigh volume centerとは言えませんが、週2例以上の心カテを担当して頂くことが可能です。当科での研修・実習に興味がある若手医師・医学生の問い合わせをお待ちしております。お問い合わせは、センター長・高室基樹(takamuro★hotmail●co●jp )まで。

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