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新生児内科

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特定機能周産期母子医療センター新生児内科

当NICU/GCUは北海道より「特定機能周産期母子医療センター」に指定されており、全道各地の総合周産期母子医療センター(7施設)や地域周産期母子医療センター(27施設)では対応できない重症な新生児を受け入れております。特に、外科治療が必要な、心血管疾患、消化器疾患、脳神経疾患、耳鼻科的疾患、泌尿器疾患、整形外科的疾患などの病気がある赤ちゃん、将来早期に理学療法が必要になる可能性のある赤ちゃんを積極的に受け入れております。

遠方からの搬送に当たっては、メディカルウイング(北海道航空医療ネットワーク研究会;北海道医師会)や、ヘリコプターなど航空機を利用しております。

また、同時に胎児診断にて疾患が見つかった場合には、母体搬送もおこなっております。もちろん、近隣の医療施設からの低体重児、新生児仮死、呼吸障害等の赤ちゃんについても、多く受け入れております。

2020年の改築増床工事により、NICU認可病床を12床に増床し、1床あたりの面積を広く確保することで、赤ちゃんとご家族がよりゆったりした時を過ごしていただくことができるようになりました。GCU認可病床12床と併せてフル回転で診療にあたっております。今回の増改築にあたっては、医療機器も最新のものを取りそろえました。最先端の機器を用いて安心安全な医療を展開していきます。

NICUは増床しましたが、常に満床状態が続いており、ある程度治療が一段落したところで、地元の病院に戻っていただくシステム(バックトランスファー)を採用することで必要病床をぎりぎり確保している状況です。ご協力いただいております各地域のNICUのスタッフの皆様に感謝申し上げます。

当センターの療育部門は全国の小児病院でもまれに見るほど充実しております。リハビリ科医師、理学療法士などと協力し、急性期治療を行っている超早期から理学療法の介入をはじめております。

新生児医療界では、「赤ちゃんの後遺症なき救命」の実践が最重要命題と言われております。もちろん、当センターでも最も重要と考えておりますが、当センターには生まれながらにしてハンディを持っている赤ちゃんも多く入院します。健常者から見るとハンディになるかもしれませんが、我々は「赤ちゃんの個性・特徴」と考え、ご家族にはこの赤ちゃんの個性をしっかり理解していただいた上で、安心して、ご家庭で愛し愛され、はぐくんでいただけるように、退院後の周辺環境の整備にも心がけております。

経験豊富なNICU/GCUスタッフ、最先端医療を実践する専門医が協力して、道民の皆さんの信頼を得るべく新生児医療を提供させていただく所存です。

NICU

NICU1 

GCU

GCU

専任医師(2024年4月現在)

  1. 中村 秀勝(特定機能周産期母子医療センター長)

    平成16年(2004年)札幌医大卒

    日本周産期・新生児医学会 周産期(新生児)専門医

    日本小児科学会専門医・指導医

    日本新生児成育医学会代議員

    NCPR(新生児蘇生法)インストラクター

  2. 石川 淑(新生児内科医長)

    平成12年(2000年)札幌医大卒

    日本周産期・新生児医学会 周産期(新生児)専門医

    日本小児科学会専門医・指導医

    日本新生児成育医学会代議員

    日本臨床遺伝専門医

  3. 大野 真由美(新生児内科医長)

    平成19年(2007年)札幌医大卒

    日本小児科学会専門医・指導医

    NCPR(新生児蘇生法)インストラクター

  4. 本庄 紗帆(新生児内科医長)

    平成22年(2010年)旭川医大卒

    日本小児科学会小児科専門医・指導医

    日本周産期・新生児医学会周産期(新生児)専門医

  5. 政木 ジェニファー 明子(新生児内科医長)

    日本小児科学会小児科専門医

  6. 原田 なお(新生児内科医長)

    平成31年(2019年)旭川医大卒

研修希望のみなさまへ

当NICUでは先天奇形、外科関連疾患をメインに外科チームと協力しながら診療にあたっております。特に、先天性心疾患、先天性脳神経外科疾患については、北海道では重症例を当NICUに集約しており、多彩な症例を研修できます。

超、極低出生体重児の症例は少ないですが、他の周産期母子医療センターなどで発生した、脳室内出血、消化管穿孔、動脈管開存症など未熟児につきものの合併症については、当NICUに全道から搬送され加療を行っております。

研修については短期、長期いずれに関しても、随時受け付けております。

当センターの実績