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研究部門

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担当者

医学研究の意義と魅力

医学研究は、病気のメカニズムを解明し、新しい治療法を開発することで、多くの人々の命を救い、生活の質を向上させる大切な役割を担っています。

特に若い世代の皆さんには、科学の力で未来の医療を切り拓く可能性に興味を持っていただきたいと考えています。

研究の魅力を知り、医療の進歩に貢献する喜びを共有しましょう。

臨床研究への参加のお願い

当研究では、新しい治療法の開発と医療技術の向上を目的とした臨床研究を実施しています。

皆様のご協力が、未来の医療をより安全で効果的なものにするための貴重な一歩となります。

臨床研究に関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。

研究概要

当研究では、基礎研究および臨床研究を通じて、医療技術の向上を目指しています。

基礎研究

新生児超小型大動脈バルーンパンピングの開発

ディアファミリーという映画で人工心臓とされているIABPは成人のもの、映画の最後で小児への転用について可能性を言われていたが開発は失敗しました。

本研究は小児を超えてさらに小さい新生児へのIABPの開発を進め、ディアファミリーで示唆された小児用IABPの可能性を引き継ぎ、新生児にも適用できる技術の開発を目指しています。

小児集中治療室で活用する診断生体データ解析AIの開発

臨床研究

新型血液粘弾性検査を用いた膜型人工肺中の凝固管理
心臓血管外科手術術後出血を減らす輸血・凝固検査戦略の開発
人体に害のない紫外線(UVC-222)を用いた集中治療室の衛生環境改善

研究詳細

新生児超小型大動脈バルーンパンピングの開発

本研究では、先天性心疾患を有する新生児の重症心不全に対応するため、超小型の大動脈バルーンパンピング(IABP)装置を開発しています。

従来のECMO(膜型人工肺)に代わる補助循環装置として、新生児の小さな体格に適した設計が求められます。

 

本プロジェクトでは、動物モデル(ウサギ)を用いた非臨床試験を実施し、IABPの有効性を検証します。

具体的には、以下の点に焦点を当てています。

 

・新生児の血管サイズに適応した超小型IABPの開発

・心拍数に同期する駆動システムの最適化

・心筋梗塞巣サイズの減少効果の評価

 

将来的には、本研究成果を基に特定臨床研究を実施し、重症心不全新生児の救命率向上に貢献することを目指します。

※IABPの図

小児集中治療室で活用する診断生体データ解析AIの開発

小児集中治療におけるバイタルサインの変化をリアルタイムに分析し、診断・治療を支援するAIシステムを開発しています。

パターン分類と即時解析を可能にする技術を導入し、医療現場の負担を軽減します。

新型血液粘弾性検査を用いた膜型人工肺中の凝固管理

ECMO管理において重要な凝固制御のため、新たな血液粘弾性検査技術を用いたアプローチを研究しています。

リアルタイムの凝固状態評価により、出血・血栓リスクを低減することを目指します。

心臓血管外科手術術後出血を減らす輸血・凝固検査戦略の開発

術後出血のリスクを軽減するため、最適な輸血プロトコルと精密な凝固検査の組み合わせを研究しています。

個別化医療の実現を目指し、安全性の向上を図ります。

人体に害のない紫外線(UVC-222)を用いた集中治療室の衛生環境改善

集中治療室における院内感染を防ぐため、UVC-222技術を活用した無害な消毒システムを開発しています。

病原菌の除去効果を検証し、安全でクリーンな医療環境を提供します。

臨床研究への参加のお願い

当研究では、新しい治療法の開発と医療技術の向上を目的とした臨床研究を実施しています。

皆様のご協力が、未来の医療をより安全で効果的なものにするための貴重な一歩となります。

臨床研究に関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。

論文・発表

・クロスホール付きビニール袋による抜管時の飛沫拡散防止(Anesth Analg, 2020)

・改良型小児硬膜外カテーテルトンネリング技術の安全性(Paediatr Anaesth, 2021)

・エアロゾルボックスのエアロゾル曝露抑制効果(J Anesth, 2021)

・新型抜管用エアロゾルシールドの有効性検討(Infect Prev Pract, 2022)

・肺動脈欠損を伴う両大血管左室起始症の症例報告(Cardiol Young, 2022)

・長期気管切開チューブ留置による気管穿孔による閉塞性ショックの症例(JA Clin Rep, 2022)

・右側開胸法を用いた心房中隔欠損閉鎖術の美容および肩機能への影響(J Card Surg, 2022)

・心臓手術後の深部体温上昇抑制におけるヘッドクーリングの有効性(J Anesth, 2023)

・小児ECMO中のヘパリン管理におけるTEG® 6sの有用性(Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery, 2023)

・INJEX50を用いた小児動脈カニュレーションの局所麻酔成功率向上(Paediatr Anaesth, 2024)

・頸部ECMO中の早期リハビリテーションの症例報告(Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery, 2024)

研究助成金

・2024 ノーステック財団 若手研究人材育成事業 – 400,000円

・2024 メドトロニックアカデミックサポート – 1,500,000円

・2025 朝日インテック・宮田尚彦医療技術支援財団 – 1,000,000円

表彰

・経済産業省GIRAFFES JAPAN 2024, RED-HOKKAIDO, PICUをささえ育む医療AI

お問い合わせ

研究や寄付に関するお問い合わせは下記担当までご連絡ください。

 

担当者:酒井 渉

連絡先:011-691-5696