傷の小さい心臓手術
通常の心臓手術の場合、胸の真ん中を皮膚切開し、胸骨を切開(胸骨正中切開)する必要があります。
できるだけ小さな皮膚切開で行う心臓手術を低侵襲心臓手術、Minimally Invasive Cardiac Surgery, MICS(ミックス)と言います。
北海道における小児心臓手術において心室中隔欠損症に対してMICSを実施している医療機関はコドモックルだけです。
MICSのメリット・デメリット
メリット
胸部の右後側方から切開しますので傷が目立ちません。
傷が小さく出血量が少ないため、身体の負担が緩和されます。
胸骨切開による身体への負担がないので、早期に退院できます。
デメリット
術野が小さくなるため、手術時間が通常より長くなることがあります。
MICSの対象症例・対象者
対象症例
心室中隔欠損(VSD)及び心房中隔欠損(ASD)を対象としています。
対象者
年齢に制限はありませんが、身長50cm以上、体重6kg以上を適応としています。
MICSの適応外となり胸骨正中切開が必要となった場合でも、可能な限り、胸骨部分切開として、創部を小さくし、侵襲を抑えられるよう対応をしております。
患者・保護者の皆さまへ
受診を希望される場合
当センターは原則として、紹介予約制を採用しています。
現在受診されている医療機関の主治医にコドモックルを受診したい旨ご相談ください。
また、当センターでは小児循環器疾患に関わる医師からのご相談フォームを開設しております。現在の主治医の先生から、ご相談フォームを通じてご紹介いただくことも可能です。
遠方から受診される場合
コドモックルは北海道内唯一の小児総合専門病院として、広大な北海道の各地域、場合によっては道外からも来院されています。
患者様やその保護者の皆さまにとって、入院等で当センターにお越しいただくにあたり、遠方であるためにご負担が生じることを心配されることがあるかと思いますが、当センターは隣接するドナルド・マクドナルド・ハウスさっぽろ(患者様ご家族の滞在施設)と連携し、滞在により発生するご負担を可能な限り軽減できるようご案内しております。
※入院が決まりましたら、入院説明時にドナルドマクドナルド・ハウスさっぽろのご案内をしております。
※入院や手術のタイミング、ハウスの空き状況によっては、ご希望の日程にならない場合があります。